おとな(成人)ワクチンの
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おとなワクチンについて

ワクチンのイメージ画像

ワクチンは、細菌やウイルスなどの病原体からつくった抗原物質をあらかじめ接種することによって免疫をつけ、特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても症状が軽くなるように行われます。
ワクチンは感染症の原因となる各種細菌やウイルスの病原性を弱めたり、それらを無毒化したりしてつくられます。これを注入することによって体内に抗体ができるので、当該感染症に罹患しにくくなるのです。

当院では、成人向けにインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを始めとして、様々なワクチン接種を行っています。希望される方は、事前に予約の上、指定日時にお越しください。

エムラパッチ

注射の痛みを減らすために貼る局所麻酔薬「エムラパッチ」

※予防接種前に注射予定部位に貼り、十分な効果を得るために60分ほど待機していただきます。

1枚 500円

接種可能ワクチン一覧

※それぞれ1回あたりの料金

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症で、感染すると1~3日くらいの潜伏期間を経て発症し、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻水、せきなどの症状も見られます。そのため、流行前にワクチン接種を受けるようにしましょう。
なお、インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年1月上旬~3月上旬に流行することを考えると、毎年12月中旬までに接種するのが望ましいでしょう。

肺炎球菌ワクチン

ニューモバックス®(23価) 公費:3,000円
自費:6,500円
バクニュバンス®(15価) 11,000円
プレベナー®(13価) 9,000円

肺炎は、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす病気です。治りにくい傾向がありますので、肺炎球菌ワクチン接種がお勧めです。
成人の肺炎罹患者さまの原因で最も多いのが肺炎球菌と言われています。また肺炎は、日本人の死因第5位となっていますが、死亡者の大半は65歳以上の高齢者です。そのため高齢者等の肺炎球菌ワクチンの接種は、定期予防接種扱いとなっています。
詳しくは横浜市の公式サイトをご確認ください。

横浜市成人用肺炎球菌ワクチン予防接種

肺炎球菌ワクチンの種類について

肺炎球菌ワクチンには、従来から接種されている「ニューモバックス®」、「プレベナー®」の他、2022年9月に日本でも認可された「バクニュバンス®」の3種があります。
ニューモバックス未接種の方は、バクニュバンス®をまず接種し、1~4年後にニューモバックス®を接種することが推奨されています。
ニューモバックス®を接種済みの方は、接種から1年以上間をあけてからバクニュバンス®を接種いただき、更に5年後に再度ニューモバックス®を接種するのがおすすめです。
どの種類を接種したら良いのか分からないという方も、まずは当院にご相談ください。

自費接種と注意事項

なお、全額自己負担にはなりますが、1年を通していつでも接種可能です。ただし、接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。接種の年月日は、忘れないようにメモに残しておきましょう。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスという水ぼうそうの原因となるウイルスによって引き起こされます。日本人の成人では9割以上の人がこのウイルスに感染しており、帯状疱疹発症のリスクを持っています。一度感染すると体外に排出されず、神経節に潜伏し続けます。50歳を過ぎるとこのウイルスに対する免疫が低下してしまうため、免疫力が弱まると潜伏していたウイルスが活発化し、体の片側の神経支配領域に沿って、痛みや皮膚症状が生じます。約2割の方では3か月以上つらい痛みが持続してしまう帯状疱疹後神経痛という状態になってしまいます。人によっては数年以上つらい痛みを抱えることになります。
帯状疱疹ワクチンにより、発症や症状の緩和、神経痛発症のリスクをかなり低減することができます。

帯状疱疹ワクチンの種類

帯状疱疹ワクチンは、弱毒化生ワクチンのビケン、不活化ワクチンのシングリックスの2種類があり、当院ではどちらも選択することができます。
シングリックスのほうが高価ですが、帯状疱疹の発症予防効果が50歳以上で97%(70歳以上でも90%)、帯状疱疹後神経痛に対しては50歳以上で100%(70歳以上でも85.5%)とビケンよりも予防効果が高く、かつ10年以上という長期間の有効性が確認されています。

シングリックス(不活化ワクチン) 1回¥24,000(2回一括申し込みの際は合計¥45,000)
ビケン(弱毒化生ワクチン) 1回のみ¥8,000

シングリックス

シングリックスは、予防効果が高いワクチン(不活化ワクチン)です。予防効果は50歳以上の方で約97%、70歳以上で約90%とされており、ビケンよりも効果が高いと言われています(生ワクチンは約50%)。接種回数は計2回で、1回目と2回目の間は2か月以上6か月以内ほど空けます。持続効果期間は10年以上とされており、費用はビケンと比較すると高額です。
副反応に関しては、注射部位の痛みや腫れは、ビケンよりも強いと言われています。それでも一週間程度で多くは解消されます。

ビケン

ビケンは、水痘・帯状疱疹ウイルスの病原性を弱めた生ワクチンです。接種回数は1回です。同ワクチンの接種によって、8年程度は効果が持続するようになると言われています。副反応としては、注射部位に腫れや痛みがみられることがあります。ただ多くは、数日程度で治まるようになります。

HPVワクチン

定期およびキャッチアップ接種の方

HPVワクチン
(定期・キャッチアップ接種)
無料(※)

※定期・キャッチアップ接種は下記の方が対象となります。

定期接種:小学校6年生から高校1年生相当の女子
キャッチアップ接種:平成18(2006)年4月2日~平成20(2008)年4月1日生まれの女子

自費で接種される方

シルガード9®(自費) 25,000円
ガーダシル®(自費) 15,000円

シルガード9®

2023年4月より「シルガード9®」も公費で接種が可能となりました。(定期・キャッチアップ接種)
当院でも、シルガード9®(自費)の接種に対応しております。

HPVワクチンについて

「HPV」はヒトパピローマウイルスの略称で、その種類は180種類以上あると言われています。HPVワクチンは主にHPV16型ご18型の感染予防に効果あるとされており、この2つの型は、子宮頸がんを発症させるリスクが高いとされていることから、子宮頸がんワクチンとも呼ばれています。

HPVワクチンは3種類(サーバリックス、ガーダシル、シルガード9®)あります。いずれも計3回の接種(シルガード9®は2回の対象もあり)が必要です。
サーバリックスは2価ワクチンとも呼ばれ、子宮頸がんを発症させるリスクが考えられる16型と18型に対して予防効果が見込めるワクチンです。
ガーダシルは4価ワクチンとも呼ばれ、16・18型だけでなく、尖圭コンジローマを発症させる6・11型にも効果があるワクチンです。なお2価と4価については、小児の予防定期接種に指定されており、推奨期間は中学1年生の女子となっています。
接種間隔については、2価の場合、1回目の接種を受けた1ヵ月後に2回目を受け、3回目は1回目の接種から半年後になります。
4価では、1回目の接種を受けた2ヵ月後に2回目を受け、3回目は1回目の接種を受けてから半年後に接種となります。

また、定期接種の対象外となるHPVワクチンとして、シルガード9®と呼ばれるワクチン(9価)があります。これは、6・11・16・18型のほか、31・33・45・52・58型のHPVにも予防効果を発揮するワクチンです。全額自己負担となりますが、子宮頸がんの予防効果をさらに高められるようになります。接種間隔は4価ワクチンと同じになります。

HPVワクチンの接種スケジュール

詳しくは厚生労働省の資料をご確認ください。
厚生労働省 HPVワクチン接種のパンプレット

ワクチン接種後の注意点

ワクチン接種後30分程度は、接種を受けた医療機関にそのまま留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。接種部位に異常な反応が現れたり、体調に変化が生じたりしたような際は、速やかに医師の診察を受けましょう。また、接種部位は清潔を保ち、接種後24時間以内は体調が変化する怖れがありますので、過激な運動や過ぎた飲酒は控えるようにしてください。

医療法人プライマル 横浜常盤台みんなの診療所
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院 長
西迫 尚
(にしさこ ひさし/日本整形外科学会整形外科専門医・日本内科学会認定内科医 他)
診療内容
整形外科、リハビリテーション、骨粗しょう症、乳幼児健診、こどもワクチン、小児科、小児皮膚科、内科、皮膚科、成人健康診断、おとなワクチン、発熱外来
住所
〒240-0067
神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台22−7
ライズモール常盤台A棟2階-03区画
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